名寄市立病院医誌3巻1号:19〜23,1995.
 pQCTの特徴は@真の骨体積密度(mg/cm3)を解析し、A骨代謝回転の速い海綿骨と皮質骨を分離して解析できることである。また、B末梢骨ということで全身への被曝は少なく、測定部位の再現性に優れている。
 1)507例の女性にpQCTを用い橈骨遠位部での骨密度を測定し、全骨密度、海綿骨密度、皮質骨密度を解析した。2)骨密度各要素は30歳代より経年的減少傾向を示しており、その中でも海綿骨密度はPeak bone massから80歳で約60%の減少を示し、変化率が一番大きかった。3)全骨密度は海綿骨密度と比較して、皮質骨密度と強い相関を示した。4)健常群と骨粗鬆症群、骨折群との分離が可能であり、その中で海綿骨が一番優れていた。5)pQCT法は、骨粗鬆症の検診及び精密検査に有用であると考えられる。

(解説)平成6年4月にpQCTによる骨密度測定が保険適応になった。それまでの検査では、現在汎用されているDXAにおいての測定単位は平面密度(mg/mm2)であり、理解がしにくい。一方、pQCTは体積密度(mg/cm3)として表される。当院では6月に導入し、検査を開始して現在に至っている。この論文の要旨は平成7年3月の第1回骨ドック・検診研究会、日本骨代謝学会で発表した内容で、その後症例が増加し、1998年の「pQCTによる橈骨遠位端における骨粗鬆症の病態について」の論文の内容が新しくなっています。
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